Shadow Tower
Story
PROLOGUE
大陸イクリプス。ここにはゼプターと呼ばれる聖地がある。
その地には封印の塔があり、周辺諸国の王達は旧くからの言に伝えを守り、その塔を護衛していた。
あの災いが再び起こらめようにという祈りを込めて。
それは旧い時代の出来事であった。
遥か昔、この大陸の名前の由来である王国イクリプスに悲劇が訪れた。
単眼の王冠。
それは巨大な穴を残し、一夜にして王国イクリプスを消し去った忌まわしき瞳。
隆盛を誇っていた王を破滅へと導いたその恐るべき力。
国王は満足げな顔をし、常にそれを身につけていた。
「この冠こそが、予に力を与え、覇者とならしめたのよ。」王の口癖であった。
かつて怪しい光を放っていたその単眼は閉じられ、今は塔の中で静かに封印されている。あたかも永遠の眠りに就にたかのようであった。
古の悲劇がいかなる物であったのか、今となっては知る術はない。
聖地ゼプター、平和な時は永遠に続いていくかのごとく思われた。
まるで呪われた土地である事など忘れられたかのように・・・
02
STORY
最近大陸には『傭兵』と呼ばれる者がその数を増やしていた。国には所属せず己の利益のためだけに行動し、己の力のみで道を切り開く。
その中の一人であるルース・ハーディは、新たな仕事を探して、旅に出ていた。各国の中継所であるゼプターの町には彼が駆け出しであった頃に世話になった宿屋のばあさんがいた。
「久々にばあさんの所で飯でも食わしてもらうか・・・。」
ルースの頭の中には厳しく、やさしいあの笑顔が浮かんでいた。それは両親を知らめ彼が初めて感じた暖かみであい、いつの日も彼の支えとなっていた。
しかし夕闇迫る森を抜けたルースの目に飛び込んできたのはただの瓦礫の山だった。近くには人の気配すらしない。はっと気づいて空を見上げた彼の目に、いつも偉そうに聳え立っていた塔の姿は写らなかった。そこにはすべてのものがそこに吸に込まれたかのようになぎ倒され、塔の根元だけが寂しげに残っているだけであった。
呆然と立ち尽くすルースは人の気配を感じ振り向いた。
「誰だ!」
そこに立っていたのはローブ姿の一人の老人であった。
「私はその塔を代々守ることを宿命付けられた僧侶。そなた、その長剣から察するにマルスのウェディン卿であろう。この事態を察するとはさすがに素早に事じやの。」
ルースは人違いだと言おうとしたが、老人は言葉を続けた。
「ここにいた者達は魂を喰われてしまった。この塔の下にある魔の世界の者達にな。魂を取り戻せれば救う事もできるのだが、儂に魔の者と対峙するほどの力はない・・・。何人かが降りていったが、おそらく生きては帰るまい。人が造った武器など奴等には役には立ためのだから・・・。」
「しかしもう時間がない、あと幾日かもすれば塔の下にある闇への扉は閉ざされ、魂を喰われた者が救われることはない。今はもうそなたに全てを託すしか手だてがないのだ。ここで貴公が行かめと言うならばそれは仕方ない事なのだが・・・。」
03
「どうすれば魂を救える?」
ルースの問いかけに老人は答えた。
「闇の者に喰われた魂は、その者の力としてつながれている。それを解き放つには魂を縛っている闇の者を倒せばよい。そして何より重要なのは解き放った魂を元のさやに収めるための鍵、単眼の王冠を見つける事。そうすれば自然と導かれるであろう。」
「これは我らの一族に代々伝われ宝剣。闇の者の剣だというが・・・本当の所はわからめ。しかしこの剣だけが希望となることだけは間違にない。持って行くがよい。」
そう言うと老人は古びた短剣を差し出した。
「こんな短剣一つで穴に降りろだと?」
ルースは頼りなさげな武器を見つめ、呟いた。
どうやら闇の者と言うのは御伽噺に聞く魔物と言うやつらしい。しかも人が造った武具では太刀打ちできめほどの・・・。この穴に入って自分は果たして帰ってこられるのだろうか?人違いだと言ってきっさと逃げてしまうのが得策ではないのか?
だがその時に浮かんだのは、ばあさんの笑顔と暖かい食事だあった。
「仕方ない。」
ルースは小さくため息をつくと、塔の地下部分へと降りていった。
Shadow Tower
04
ガームの目的
あなたは主人公となり、塔の下に広がる闇の世界を探索し、
単眼の王冠を見つけ出して下さい。
これから進むダンジョンの中でアイテムを見つけ、
敵を倒して成長し、
失われた町の人々の魂を取り戻してください。
05
The Japanese version of this text is taken from the Shadow Tower instruction manual. All other versions are translations of the original Japanese text arranged to the best of the contributors’ ability. If you believe you can improve upon a translation you should not hesitate to offer to do so.